レーシックとの違い

レーシックとは

レーシックは、レーザーを使って角膜実質層を削ることで角膜の屈折力を下げ、その結果近視が矯正される治療方法です。アメリカ合衆国では年間130万人、日本では年間45万人がレーシックを受けているとされており、メガネ、コンタクトレンズに続く第3の矯正視力方法と言われています。厚生労働省に認可されている治療法ですが、施術者の技量によるところもあり、過矯正などのリスクはやはりあるようです。

オルソケラトロジーとレーシックの比較

 

 

 

 

 オルソケラトロジーレーシック
矯正方法 角膜上皮にのみ影響を与えるもの。特殊な形状のレンズを夜間に装用して上皮の中心部分をフラットな形状にします。 レーザー照射により中心部分を薄くする。角膜実質層に影響を与えるもの。
メリット

・日中はメガネやコンタクトレンズが必要なくなる。
・上皮は7日間でターンオーバーしており、レンズ装用を中止すれば数日以内にいつでも元の状態に戻せる。

・近業作業の多い人や老眼が始まっている人には、遠見時の裸眼視力を1.2~1.5ではなく、あえて0.8~1.0程度にすることによって、近業時の眼精疲労を軽減するなどの調整が図れる。

メガネやコンタクトレンズが必要なくなる。

効果が不可逆的に持続するため手間いらず。

デメリット

・コンタクトレンズを毎晩継続的に装用する負担や手間がある。
・ハードコンタクトレンズと同様のレンズのケアが必要。
・不適切な使用や、レンズ及び角膜の状態が使用に適さない場合に、角膜上皮炎や角膜びらんなどが起こる場合もある(発生頻度は通常のハードコンタクトレンズとほぼ同等のようです)。

・眼の手術に対する心理的な負担があるのみならず、手術による合併症のリスクがゼロではない(合併症の頻度は施設によって当然異なる)
・結果に不都合を感じても手術前の眼の状態に戻すことは出来ない。

・老眼が始まる年齢からは近業時のメガネは実際には必要となる。

・将来、白内障の手術を行えば屈折の矯正効果はリセットされる。

適応年齢 厚生労働省の適応基準によれば20歳以上。但し眼科専門医の個別の対応の余地は認められており、諸外国では近視の進行途上にある思春期の子供での適応例の方が成人例より多く、日本でもガイドライン上の適応年齢を15歳くらいまで下げることが現在検討中とのことです。 18歳以上(~実際には老眼が始まる年齢くらいまで?)
ケア 通常のハードコンタクトレンズと同様。日中は角膜の状態を整える意味でも、パソコン使用時や乾燥対策のドライアイ用の点眼などもおすすめです。 手術直後を除き特にケアの必要はなし。但し、人によってはパソコン用のメガネで眼精疲労対策なども必要。
費用 当院では初診時の適応検査費用5,400円、開始時に、両眼167,500円~(通常の定期検査費用含む)となります。 施設により異なり、およそ30万円ほどのようです。